エアーブラスト
エアーブラストはコンプレッサーで作った圧縮エアーを使って研削材を噴射します。
エアーブラストには直圧式、サクション式、ブロワー式があります。
当社では直圧式、サクション式の両方で、スチールグリッド、ガラスビース、アルミナ、サンドなどの研磨材が選べます。

直圧式
 直圧式(別名 加圧式)は圧縮エアーを一度研削材の入った加圧タンクに入れ、圧力をあげた後に一気に噴射する方式です。エアーブラストの中では最も噴射時の威力が強いので、硬度の高い製品を加工するときに使用されます。しかし他の方法と比べると機構的に複雑なため機械の価格は高価になります。加圧タンクに入った研削材を噴射し終わった場合は、タンク内の圧力を一度解放する必要があります。圧力を解放した上で研削材を追加補給するわけですが、連続噴射する場合はタンクを2つ用意し一方で研削材を噴射している間にもう一方に研削材を補給します。
サクション式
 サクション式(別名 重力式・サイフォン式)は塗料を噴射するエアーガンやアイロン掛けをするときに使用する霧吹きと同じ原理です。構造はいたって簡単ですが力は直圧式と比べ弱くなります。一般に言われるエアーブラストはこのサクション式を呼ぶ場合が多いようです。研掃材の管理が他の方法より比較的簡単なので、精密な製品に対しても使用される場合があります。もちろんその場合は精度をあげる仕組みが随所に施された機械を使用しますので機械は高価なものになります。連続噴射しながら研削材の追加補給が簡単にできます。
ブロワー式
 ブロワー式はコンプレッサーの作り出す圧縮エアーを使用しません。ブロワーファンによって送り出される風に研削材をのせ飛ばします。機械構造はともかくコンプレッサーがいらないと言う点からもわかるように装置を揃えるのために掛かる費用が一番少なくて済みます。しかし力は弱く硬い製品に対する加工は得意とは言えません。
サイクロン
 噴射した研削材は加工中に破砕したり製品を削ったりするために不純物が混じってきます。その不純物を除去し、使用できる研削材と分離する装置がサイクロンです。サイクロンは集塵機の吸引力によって丸い缶体内に旋回流を起こし、粒子を回転させます。粒子は比重の大きいものほど缶体の端に張りつくように回転します。ちょうど洗濯機の中に衣類を入れ、かき混ぜた場合、大きいものが洗濯槽の端の方に張りついて回るような感じです。中心部の細かいものは集塵機に吸い込まれますが、吸い込む粒子サイズは調整できるようになっています。(消耗量を考慮に入れながら弁を調整します)また、分離する力としては集塵機の吸引力を使用するため集塵機との関係は重要です。研削材の粒子が細かい場合はうまく循環しない場合がありますので特殊なサイクロンが必要になります。細かい研掃材がどのような状態になるかと言いますと、ちょうど砂時計を逆さにしても砂が落ちてこないような状況になります。さらさら流れる研削材の場合は、蟻地獄のようにすり鉢状に砂が落ちていきますが、細かい場合は流れずに留まっていたり、流れたとしてもすっぽり抜けてしまい(ピンホールと呼びます)連続した流れにはなりません。このような場合はエアーレーション方式を採用した微粉用サイクロンが必要です。ヒーターもついていますから湿気に弱い研削材も使用可能です。ただし、超微粒子を使用するようなブラストマシンではサイクロンが使用できない場合もあります。
ノズルと噴射圧力
 噴射するにはノズルが必要ですが普通材質はセラミックスや超硬、ボロンでできています。どれも硬い材質ですが、切削力の強い研削材を使えば徐々に消耗してきます。消耗してくると口径が大きくなるほかにノズル自体が折れたり穴が空いたりする場合があります。多少口径が大きくなる分には支障はありませんが大きくなりすぎると機械トラブルの原因になります。(噴射しすぎによる循環不良や分離不良など)圧力が高ければ高いほど噴射時の勢いは増します。そのため硬度の高い製品に対しては噴射圧力をあげて処理した方が作業性が良くなるのですが、コンプレッサーのエアーをその分多く消費しますので、エアー不足による圧力低下が生じやすくなります。その場合は余裕を見た能力のコンプレッサーにするか、ノズルの口径を小さくすることで圧力を変えずに消費するエアーを減らす方法を取ります。グラフはノズルの口径と圧力の関係(コンプレッサーの馬力)を表しています。 ノズルには色々な形状のものがあります。広角ノズルと呼ばれるような広い範囲に噴射するもの、パイプなどの内面がブラストしやすいようにノズルの穴が横についているもの、鉛筆のように先が細くなっているものなど様々です。しかし消耗がつきものですので極端な形状のものはそれなりに早く駄目になります。
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